ジャンプ

翔の伝説について

この記事の主な使用画像出典 ©翔の伝説 高橋陽一

こんにちは。葵山優一です。

今回紹介するのはジャンプの歴史に残る
ある意味伝説のテニス漫画

翔の伝説です。

ジャンル:少年マンガ・スポーツ系 テニス
作者:高橋陽一
出版社:集英社
掲載:週刊少年ジャンプ 1988~1989
コミックス 全3巻

作品紹介

高橋陽一先生がジャンプでキャプテン翼の次に描いた作品です。

相変わらず 等身がすごい

後に日本を代表する名テニスプレイヤーとなる翔。
その幼少時代から話は始まりますが・・・

いかんせんジャンプ黄金期の宿命。

短期打ち切りに終わってしまいました。

最初から伏線を張り過ぎ、作者曰く構想の10分の1も描けなかったそうです。

思い出と感想

恐らく30代の黄金世代読者でもこの作品を知っている人は少数でしょう。

20代のキャプテン翼ファンなら高橋先生つながりで行きつく、といった感じですかね。

高橋先生はこの作品の他にも野球の「エース」、ボクシングの「チビ」などほかのスポーツを題材にした作品をジャンプに掲載されましたが、いずれも短期で終わっています。

やはり高橋先生といえばキャプテン翼! というイメージが大きいのでしょうか・・・

時代も黄金期真っ只中で厳しいという事もありましたが・・・

しかし! 
僕はこの作品はメッチャ好きでした!

父の愛を求める子供と
子供を愛するが故に手放さなくてはならない父親。

正直、今思うと少年向きの内容ではない気もしますが、序盤のドラマは凄く感動的でした。

この作品の内容を端的に説明しますと・・・

主人公の翔はテニスプレイヤーが夢で、毎日サーブの練習をしていました。

主人公 高見沢 翔(5歳)

とても5歳には見えません。

胸の名札がとてもシュールです。

父親は元テニス王者でしたが、翔が生まれた時に妻を亡くし、酒浸りになってしまいました。

元テニス日本一
翔の父親 高見沢 涼(28歳)

高橋先生のマンガの宿命・・・

相変わらず頭身がおかしいです。

翔はビデオで見た父の姿に憧れ、日本一のテニスプレイヤーを目指していました。

さながらテニス版 MAJOR(メジャー)ですね

こっちのがずっと先ですけど・・・

(メジャーは1994年から)

しかし涼は翔の事はほったらかしでした。

「俺が愛しているのは妻だ 翔じゃない」

本心かどうかはわかりませんが酷いことを言う父親

そしてその事をちゃんと理解する

5歳児・・・

ホンマにええ子や・・・

・・・っていうか、こんな5歳児 やだ!

ある日、翔の仲の悪い同級生の父親が翔のテニスクラブを買収しようと企みます。

「うちのパパがばいしゅうしてのっとるんだっていってたんだからな!」
「なにィ うそつけ!」

幼稚園児なのに・・・ 

なんてレベルの高いくちげんかでしょう。

この頃の5歳児はハンパねーなぁ・・・

後日、お約束の展開で翔のテニスクラブにガラの悪い男たちが嫌がらせにやってきて、翔を傷つけます。

それを知った父親は激情し、相手テニスクラブに殴り込みをかけました。

親父覚醒!
相変わらず等身がおかしい!!


いろいろあって交渉の末、買収の件はテニス勝負で決める事になりました。

父はやる気を取り戻し、相手のテニスクラブと勝負するために翔と共にテニス勝負の特訓を開始します。

「俺が父親として翔にしてやれるのはやっぱりテニスしかないのかもしれん」

涼は酒をやめ、真剣にテニスに向き合うことにしました。

勝負は子供vs子供 コーチvsコーチ その二人のダブルスの3本勝負。

1本目は翔と同級生のハナタレ坊主との闘いですが、実力の差は圧倒的で翔が一気に5-0まで持っていきました。

しかし相手は卑怯にも途中で選手を交代してきました。

セリフなげえよ・・・

相手はハナタレ坊主の兄にして小学生チャンピオン。

年齢差もあり、実力差は歴然です。

翔は5-0から一気に追い込まれてしまいました。

しかし・・・

翔と父親の絆の力で何とか勝利し、一勝をあげました。

しかし翔はボロボロ・・・

そのあとペアダブルスは棄権し、一勝一敗

勝負は涼と相手チームのコーチとの試合に委ねられます。

そこでまたもや相手は汚い手。
臨時コーチとして現役の大学生日本一を出してきました。

相変わらず頭身が・・・

現役学生チャンピオンvs元日本一とはいえ5年間酒浸りだった涼。

最初は苦戦しますが、翔のために頑張り、だんだん涼のペースになっていき・・・

「翔のために! 俺は絶対に負けん!!」

およそコミックス1巻分使って(全3巻)

見事撃破!

無事、クラブチームは守られました。

頭身・・・(もういいか)


親子の絆も復活し、めでたしめでたし・・・

と、ここまでは面白かったんですが・・・。

その後、父親の涼は翔に何の説明もせずアメリカに行ってしまったり。

(以前アメリカに行くのが夢だと言ってましたが、翔を置いてくことには説明なし)

翔は何の説明もなしに突然 大金持ちの大家族の養子になってしまったり。

(これについてはまったくもって説明なし)

読者置いてけぼりで怒涛の展開を見せてくれました。

それから5年間、雲隠れしてたのか引きこもってたのか一切姿を見せず、突然現れていきなり大会に殴りこみ。

「俺の名は翔-」
中略
「俺の翔の伝説は始まるんだ-」

・・・・・

ちょっと何言ってるのかわかんないっす。

5年で一体何があった・・・

突然現れた謎の新星に、昨年ベスト4の須崎くんが押され、注目の的に。

ライバルになるはずだったと思われるキャラが大勢出てきました。

キャプ翼でも見た事あるようなキャラが・・・

そして多少苦戦するも1回戦を勝ち抜き・・・

突然 終~了~!! そして伝説へ・・・

黄金期のお家芸、突然の終了。

コミックスで全巻買って読んでる人は終わるな~ってわかってますが・・・

リアルタイムで見てた人はマジ驚いたことでしょう。

何しろ数々の伏線や謎、ライバル達をほったらかしにして終わりましたからね。

高橋先生の最終巻のメッセージより

「僕の力不足で最初の構想の10分の1も描けないまま終わってしまいました」

「この先の展開を期待してくれたファンの皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです」

そう思うならせめて父親がなんでアメリカ行ったのかだけ教えて欲しいっす!

いや、アメリカはいいとして、何で翔を置いて行ってしまったのか・・・

この涙の意味は・・・?

翔の本当の父親は誰なのか?

何故翔を子供として育てていたのか・・・?

永遠の謎です。

まさに翔は伝説となってしまいました・・・。

今からでも構想の10分の9をほかの作家さんに描いてもらったりして復活させて欲しいっす!

葵山優一は翔の伝説が伝説で終わらないことを願っております!

以上、翔の伝説についてでした。

どうもありがとうございました。

おまけ アニキの不遇 ~会社は選べても上司は選べない~

涼の殴り込みシーンで思った事ですが・・・

翔を傷つけられ、涼は父親として黙ってられず、テニスクラブに殴り込みに行きました。

その一連のやり取りがこちら

ご覧の通り、挑発して手を出させ、その後とぼける。

ヤクザの常套手段

ですが・・・

お父さん、角材で思いッきし頭をブン殴っております!

拳じゃありません 角材です

「なんだと!?」

じゃねーよ

普通に傷害罪だろ!!

角材折れてるし・・・
アニキ、頭から血を流してるし・・・

下手すりゃ殺人未遂・・・

懲役何年になることやら・・・

むしろこれを警察沙汰にしなかった社長が非常に良心的に思えます。
しかもいきなりテニスで勝負するとか言い出すし・・・。

いや、警察沙汰にしたほうがいいだろ・・・

アニキは別に翔を怪我させたワケじゃないんだし(嘘ついたけど)

でもまぁ、怪我させてた部下の事もあるか・・・

どちらにせよアニキは殴られ損(しかも角材で)

あと冷静に傍観してる5歳児もすごい・・・。(右のおかっぱ)

知り合いが目の前で頭から出血してるのに・・・
日常茶飯事なのかな?

もうどこからツッコめばいいのやら・・・

そしてそれ以降、兄貴は一切出てきませんでした。

しかも勝負には負け、買収できませんでしたし・・・。

アニキ、踏んだり蹴ったりです。


教訓 会社は選べても上司は選べない

次はもっとまともな上司に恵まれますように・・・

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